ビビりながらのヒッチハイク
なんと、念願の1台目が停まってくれました!!
ですがその歓喜も一瞬。
その人もなんと
「Södertälje(以下、セーデルテリエ)までなら行けるよ!」と。
いやそれさっきも言われたーーーーーーーー。
ただ、時刻も15時近くになっていたので、全く進めないよりはマシだし、とりあえずセーデルテリエまで行ってから次の車を拾おうと半分ヤケクソでその車に乗り込んでしまいました。
ぼくを拾ってくれた彼は25歳の、いわゆるパレスチナ難民で10年ほど前からスウェーデンで生活しているそうでした。
同じ境遇の友達がセーデルテリエにたくさん居るらしく、道中、テレビ電話を通してぼくのことを友達に紹介していました。
車に乗って15分ほどで、セーデルテリエの街に着きました。
ぼくは高速道路付近で降りて、すぐに次の車を捕まえようと思ってたんですが、あれよあれよで、その乗せたくれた彼の家の前まで連れて行かれました。
そこでは中東系の方々が10人ほどたむろしている。。。
その方々はみんな、そのぼくを乗せてくれた人のお友達らしく、日本人が珍しいのか、冗談混じりにイジられました。
笑顔のはずなのに、数の圧に押されて心臓がバクバクする。
「ここで何かあったら誰も助けてくれない」そんな不安が頭をよぎります…
危険な誘い ― 「パーティーに行こう、コカインもある」
その場は10分ほどで片付いたので良かったんですがその後、なぜかそのうちの2人が車に乗り込んできて、
「腹減ってないか?飯食いたいだろ?おごってやるから飯食いに行こうぜ」って言われました。
ここでぼくの頭をよぎったのは、このまま普通におごってもらうと、
車に乗せてもらった上にメシまでおごったからお礼として金出せとか、言うこと聞けとか、そういう羽目になるかもしれないという可能性。
できればあんまり貸しを作りすぎたくない…
でも親切心を無下にしたくない…
だから
「ホントにお金ないし、何のお礼もできないけどいいの?」って何度も何度も尋ねましたが
「俺らが払うからいいよ」って譲らないから・・・
ケバブいただきました。
で、問題はこの後。
次の場所へ移動する車の中で、「この後お前のために売春婦用意してパーティーするから来い」と。
「コカインも吸えるぞ!!!」とも。
いや、
それは、
なんか、
やばいやつやん!!!!!!!!!
売春婦はともかく、コカインは中毒性あるから一度でも手を出したら人生終わるやつやん!
ということで、ここは全力で断りました。
今日、何としてでもマルメまで行きたいんだと。
説得。
説得。
この時点ですでに午後4時半。。。
マルメまで車で約5時間。。。
説得。
詰んでる。無理か。
やっぱ無理かぁ。そんな計画通りいくわけないよなぁ。
もう今日はここまでかもしれない…
そんな諦めが頭をよぎりました。
予想外の結末
ところが彼らは急に態度変え、こういったのです。
「マジかー。マルメに行かなきゃならないんか。じゃあ俺たちが貴重な1時間を無駄にしちゃったんだなー。」
いやまぁそういうわけじゃないんだけど。。。
「興味本位で連れまわした俺たちが悪いからマルメまでの電車のチケット買うよ」
えーーーーーーーーーーーーーっ!!!
何言うてんの??????
すっごいありがたいけど、なんか申し訳ねぇぇぇぇ。
「いやいやそんなことしなくてもいいって!!!!」
って言いましたよ!もちろん!
だってぼくを拾ってくれたのも興味本位だったかもしれないけど
声かけてくれてぼくを乗せてくれたのには変わりないし。
ただ本音を言うとやっぱり、今日マルメに、 しかも電車で行けるなんて思ってもみなかったこと・・・。
だから、パーティーに誘われた時ほど全力で断れなかったのが正直なところです。
人間としてまだまだ弱いなぁ。
奇跡の大逆転劇
そんなこんなで3人がぼくのためにチケットを払ってくれて。。。
18時22分 セーデルテリエ発 マルメ行き のスウェーデン国鉄(SJ)に乗って
高速鉄道に揺られ・・・
今日はマルメまで来ることができました。
コペンハーゲンまでは無理だったけど、まぁ及第点。
こっから先もこんなもんかな。
計画通りに事が進まないことの方が多いでしょうけど。。。
そんな感じで、長文駄文失礼しました。
文章力不足でどうしても自分が伝えたいことの半分くらいしか伝えられませんが…
明日はいよいよデンマークへ!
マルメから海を渡れば、次はいよいよ コペンハーゲン(デンマーク)。
物価はさらに高いらしいので、一刻も早く北欧を抜けて中欧に突入したいところです。
明日はデンマーク入りを目指します!
今日のあしあと
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