[記事公開日]2018/07/08
[最終更新日]2024/02/28

大学生がヒッチハイクでヨーロッパ縦断 [ギリシャで死にかける]

34日目 ~ギリシャで死にかける~

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こんにちは。ぼくです。

 

前回の記事で、とても美しいサントリーニ島をお伝えしました。

今回はそんなエーゲ海に浮かぶ美しい島が、ぼくに牙を剥いた話をします。

 

現金がないという現状

ついに34日目を迎えたこの旅。

 

残りの行程は、

 

今日の18:30のフェリーに乗って約10時間かけてアテネに戻り、

次の日は早朝から夕方にかけてアテネ中心部を歩いて そして、2日後の飛行機で日本に帰る。

 

こんな感じです。

 

今日の18:30までにフェリー乗り場に行かなければ、この計画は総崩れです。

 

今日泊まったのはPerissa(ペリッサ)という町。

 

フェリー乗り場までは、Fira(フィラ)までバスで一度行き、そこで乗り換えて

フェリー乗り場まで行かなければなりません。

 

つまりバスを2本乗るということ。

 

1本目のバス(ペリッサ→フィラ)の運賃が2.4ユーロ。

2本目のバス(フィラ→フェリー乗り場)の運賃が2.3ユーロ。

 

そして、所持金3.6ユーロ・・・。

 

1.1ユーロ足りない!!!!

 

おい!今こそヒッチハイクだろ!!!

とお思いの皆さん。

 

・・・車が少ないので期待できませんでした。

 

で、もうしょうがない、どっちかのバス捨てて歩こうと。

 

3.6ユーロはあるので、バス1本は乗れるわけです。

問題はペリッサからフィラ・フィラからフェリー乗り場、

どっちのバスを捨ててどっちのバスに乗るか。

 

運賃からして2本目のバス(フィラ→フェリー乗り場)の方が安いから、距離的にも近いのかな?

だから2本目のバスを捨てて歩いた方が良いのかな、と。

 

ということでそうしましょうと思ったんですが…

 

そういえば昨日、フェリーを降りたときに見たあの崖。。。

 

アレ歩いて下るのは無理やwww ということで作戦変更。

 

今居るペリッサからフィラまで歩きます。

 

ルート

ペリッサからフィラまで歩きましょう、とは言ったものの距離がそこそこあります・・・。

 

Google Mapsで出てきたのがこのルート。

島のど真ん中にあるピルゴスという町を経由して行くみたいです。

 

割と直線的なルートだし、2時間ちょいで行けるのか!

これはまぁ頑張ればいけるだろうと、完全に高をくくっていました。

 

地獄地獄地獄地獄地獄

ということで11時頃にペリッサを出発。

 

とりあえずクレジットカードが使えるお店でお水だけ購入して・・・

歩きます。

 

ご覧の通りの快晴。雲一つありません。

 

ちなみにこの日の気温、35℃。

 

日本ほど湿気はないですが、暑いもんには変わりない。10分歩けば汗が垂れてきます。

 

ここどこやねん、みたいな、観光客ゼロの路地もぬけて・・・

 

このあたりから35℃近い猛暑に加えて、雲一つない空に苦しめられます。

 

雲がないということは陰が無いということで…

おまけに気候・地形上、木があまり生えてないので木陰もない…

 

水を買って30分後にはもうお湯になってて、飲んでも飲んでも意味がない。

 

そして、あろうことかここからGoogle先生は300mの登山を指示してきます。

 

35℃で陰なしで15kgのバックパック背負って山登りって!!!!!!

 

死ぬ!!!!!!

 

 

えーっと…  死にそうになった&暑すぎでiPhoneが火を噴いていたので

道中写真撮ることができませんでしたが・・・

 

こんなところまで登ってきました。

 

マジでこの辺りで死にかけました。

イメージ画像

 

 

20歩歩いては休憩、20歩歩いては休憩…

そんなことを繰り返しながら1時間くらいでしょうか…

 

山を登りきったところにポツンと、一軒だけ家が。

(当時死にかけていたので写真ありません。)

 

これは、水をもらうか死ぬかの二択だったので

意を決して家のドアをノックしてみたところ・・・。

 

中年の、ホリの深い女性が出てきてくれました。

 

「み… 水を… もらえませんか……(バタッ 」

と図々しくも頼んだところ、

 

「こんなクソ暑い中あなたは一体何をやってるの? 入って入って!!」

と、快く(?) クーラーでキンキンに冷えたお家に上げていただき、

さらに冷蔵庫に入っていたキンキンのスイカまで出してもらいました。

 

生き返るううううううううううううあああああああああああ!!!!

 

 

で、その女性と話していると

「あなたが日本人だから助けたのよ」と。

 

どゆこと???

 

なんでもその方、学生時代に日本政府主催のプログラムで短期間のホームステイで日本に滞在したことがあるらしいのです。

 

20年以上も前のことだけど、当時日本で知り合った友人とまだ連絡を取り合っているそうで

時々、日本人の友人を、このサントリーニ島の家に呼んでいるとのこと。

 

しかも20歳になる息子さんがいて、今年、同じプログラムで日本に何週間か滞在するみたいなのです。

 

いや、こんなところでそんな出会いある!?

 

まぁ、こういう偶然の出会いがあるから旅は面白いんですが。。。

 

さらに家に上げてもらい、スイカをいただいた上になんと

フェリー乗り場行きのバスがある町まで車に乗せて行ってくれると言うのです。

 

はーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

さらにさらに、ここに来た事情を話すと

「ちょっとだけどコレ、もらって行きな」と、フェリー乗り場までのバス代2ユーロを・・・。

 

どんだけ優しいんや(号泣

 

もうなんか、自分のせいでこんな羽目になったのに。

申し訳ない。。。

 

お礼は良いから、これをまたいつか誰かに返していけるようにすればいいよと

車から降りる時に言われました。

 

この旅で最後のヒッチハイク(?)で乗せて行ってもらった場所は

サントリーニ島の中心部に位置するPyrgos(ピルゴス)という小さな町。

 

ピルゴスにて

キレイだから最後に見ていきなさいと言われて立ち寄ったんですが

雲一つない青空に真っ白な家々が映えて、言葉では表せられないくらいキレイでした。

 

写真でお楽しみください。

 

 

そんなこんなで 1泊2日のサントリーニ島の滞在は終了です。

 

初日は絶景を拝んで平和な1日でしたが、2日目に自業自得で死にかけました。

 

でもまぁ… まだ生きてるのでおっけー。。。

 

 

ということでフェリーに乗ってアテネへ戻ります!

 

明日の4:50にアテネに着くので、早朝からアテネをぶらぶらしたいと思います。

 

明日でいよいよヨーロッパ最終日やーーーー。

番外編

島にあるお店へ商品を届けに、トラックがフェリーから出てきました。 で、でかい。。。

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